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ALBUM 2010/4/21 Release
仲村渠真紀(ピアノ)
日仏近現代作品を弾く
実力派若手ピアニスト仲村渠真紀が平吉毅州、奥村一、ドビュッシー、ラヴェル等の作品に挑む注目のデビューアルバム!!
レコード芸術準推薦盤
これまで近現代作品に取り組んできた仲村渠真紀が、ドビュッシー、ラヴェルなどのフランス作曲家の作品に加え、平吉毅州、奥村一の作品を収録。特に奥村一の屋台ばやしは、オリジナルは2台のピアノのための作品ですが、今回4手(連弾)のために編曲したヴァージョンによって録音されたのが注目されます。また平吉作品も現代曲とはいえ大変聴きやすい魅力的なものです。今後の活躍が大いに期待される仲村渠真紀の注目のデビューアルバムとして必聴です。
◆デュオピアノ:真壁康子 -
価格:¥2,500(税込)
レーベル: Beltàレコード
CD:YZBL-1019
発売元:及川音楽事務所 tel 03-3981-6052
販売元:クラウン徳間ミュージック販売(株)
⇒仲村渠真紀(ピアノ)Maki Nakandakari
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仲村渠真紀のピアノはまさに20世紀フランス、パリの香りを漂わせている。
平野昭(音楽評論家)
今回の仲村渠真紀のピアノはまさに20世紀フランス、パリの香りを漂わせている。そして彼女の大学時代の恩師でもあった平吉毅州の3曲には亡き師への思いも感じさせる暖かな表情をもっている。(中略)今回のアルバムで圧巻なのは真壁康子との4手あるいは2台ピアノで取り上げた作品のすばらしさだ。(中略)全く性格を異にする世界を、ときにダイナミックにスケール大きく、ときに繊細で叙情的で官能的でさえあるような音楽に弾きわけているのは大変にすばらしく、このアルバムの大きな魅力となっている。(ライナー・ノーツより)
ピアノだけで、これほど心を揺らされたのは初めてだった。
George Cockle(ジョージ・カックル:音楽プロデューサー、コラムニスト、作詞家、LAZY SUNDAY(Inter FM)、ISLAND MUSIC SERENADE(FM SALUS)DJ)
彼女のライブピアノ演奏を初めて聴いたとき、このタイプの音楽は何も知らなかった。僕はロックの世界の人だ。今までロックのレコードなら沢山手掛けてきたが、クラシックというジャンルには関わっていなかった。(中略)そんな僕だから、最初に仲村渠真紀のライブに誘われたとき、正直に言うと、寝てしまうんじゃないかと思っていた。しかし、そこにはすごい驚きが待っていた。彼女の最初のピアノのノートを聴いたときから演奏が終わるまで、彼女から目を離せなかった。一曲一曲、波のように私の体の深い所まで、音楽で満たされるように流れ込んできた。静かなパッセージのときは優しい南国のそよ風のように心を癒してくれた。しかし一転、音楽が激しくなると、まるで僕は嵐の海の上で振り回されている小さな船に乗っているようで、恐怖さえ覚えたほどだ。ピアノだけで、これほど心を揺らされたのは初めてだった。何千枚のレコードコレクションの中に、インストゥルメンタル音楽がほとんどない僕には、この感動は自分でも想定外だった。歌がなくてもこれほどリスナーにイマジネーションを与えられるとはすばらしい。その後、 仲村渠真紀のアルバムをすぐに買いに行こうと思ったが、彼女はまだアルバムを出していないと聞いて驚いた。彼女ほどのアーティストがまだ一枚も出していないとは。でもこれからはこのアルバムがあるから、あのコンサートで感動した気持ち、その世界にまた戻れるのがうれしい。(ライナー・ノーツより)
音楽にあふれたピアニスト
原浩一郎(音楽倶楽部「カデンツァ」代表)
(中略)はじめて聴いたとき、この細身の身体から、よくこんなに立派な音が出るな、と感心した。思わずその姿を見て、ピアノ演奏に最適の良い姿勢であることに気がついた。身体全体のエネルギーが、理想的な形で指先に伝えられていくのだろう。その後何度か彼女のコンサートを聴いて、耳の良い人だな、と思うようになった。技術が良くても音楽を聴く耳が悪いと良い演奏家にはなれない。さらにもうひとつ。彼女の中には《音楽》があふれている、ということだ。最初から最後まで、その演奏には《音楽》が途切れることがない。それが彼女のピアニストとしての魅力ある資質であろう。(中略)連弾では、真壁さんという良いパートナーに恵まれて、フランスの作品が魅力的だ。ドビュッシーの繊細さ、ラヴェル特有のラテン的な明るさと豊かな音色は、この人の個性にぴったり合った作品なのだろう。《歌と芸能の国》沖縄から、とても良いピアニストが出てきてくれた、と思っている。(ライナー・ノーツより)
Track List
ラヴェル ソナチネ(ソロ)
- 1. I中庸の速さで
- 2. IIメヌエットの速さで
- 3. III生き生きと
マルタン・マタロン
- 4. 2つのテンポの形態(ソロ)
ドビュッシー 古代6つのエピグラフ (ピアノデュオ4手)
- 5. 第1曲:夏の風の神パンの加護を祈るために
- 6. 第2曲:無名の墓のために
- 7. 第3曲:夜が幸あらんために
- 8. 第4曲:クロタル(木片カスタネット)を持つ舞姫のために
- 9. 第5曲:エジプト女のために
- 10. 第6曲:朝の雨に感謝するために
ラヴェル スペイン狂詩曲 (ピアノデュオ4手)
- 11. I夜への前奏曲
- 12. IIマラゲーニャ
- 13. IIIハバネラ
- 14. IV祭りの日
ルトスワフスキ
- 15. パガニーニの主題による変奏曲 (ピアノデュオ2台)
平吉毅州 (ひらよし たけくに)
- 16. ハバネラ(ソロ)
- 17. サンバカンシオン(ソロ)
- 18. ピアノのための悲歌(ソロ)
- 19. 4手のピアノの為の屋台ばやし (デュオ4手版 編曲:仲村渠 真紀)
■原曲:奥村一 2台のピアノの為の屋台ばやし
奥村一